​親愛なる轟音へ

還る場所が分からなくなって、涙の海を漂流して、愛されていることに、潮風の匂いで気がついて、指折り何冊読んだか思い出して、こんなに幸せなのに、その幸せの中は空洞であるような気がして、それでも守らなくてはいけないもののために、枯葉も愛おしく拾い集めれば、祈りが、透明な、何よりも美しい、景色へ連れて行ってくれると、信じているよ。

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