​海月足

海月足で、電波の海を泳いだり、息を止めたり、踊ったり、数年前に住んで居た街の商店街や、レコーディングで使った公民館を思い出したりして、心に潜む暗澹と、揺らがない直感を愛しているんだなと思う。泣いたり、笑ったり、踊ったり、照れたり、そのどれもが、この四肢の支配下にあるとは限らないけれど、右左上下以外にも、行き場があるような、ないような、酩酊の月夜に見守られていたくて、美しいものだけを信じて、そのほかのものを、触れずとも受け入れて、物語や現実がすべて、見えないところで、咲いたまま乾き、平熱のままであらんこと

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