​座礁

海を見に行きたい。もう一度話せたら、何か変わっていたのだろうか。人は孤独に生きていくもので、誰の心にも触れることは出来ないけれど、この小さくて青色の悲しみを、波が攫ってくれるものなら、音楽だって、絵画だって、文学だって、必要ないのだろう。わたしはまだここにいる。風の香りがする限り。

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