ロイド

 気を抜けたサイダーのような心で、何千年も前からここにある孤独を抱きしめて、漠然とした悲しみと、どこまでも潜ってしまう。気づかなくていいことばかりに、気づけば、自分に注がれる笑顔なんて、最初からなかったような気持ちになって、息が苦しくなる。いつまでもこんなことを言っていてはいけないと分かっているので、きらきらと光ってみたりするけれど、暗い海の中に戻ると、逃れられない暗礁の側で、涙に溶かされて泳ぐ魚に手を伸ばしては、全てが幻想だったと知るのだ。

戻る