序段「水」
青い惑星に住む生物は、命のバトンを繋ぐために水を必要としている。
海や川を見つめることが出来るのも、瞳が濡れているからである。
喉が渇いて生気を無くせば、歌を歌う事は出来ない。
しかし、お煎餅にはいつも乾いていて欲しいと、思ひさぶらふ。
一段「北回帰線」
夜中の間に気球に乗って、どこかに姿を消そうと地球儀をなぞる。北回帰線を爪先で飛行中、サハラ砂漠の上空を通過。ナイル川が見えたので、着陸を試み、目にそっと砂色の蓋をする。
二段「ミルクの海」
シュールの王国ではミルクのような愛を伝える時、ベレー帽をマグカップにするべく、左手は取っ手の形にして頭に添えるんだよ。次は福岡へ。 
photo by Yuri Fujiwara
三段
「revenge」 これで5回目の、2019年3月10日。21時の総合体育館。またこの時が来てしまった。息を吸い込むと膨らむ頬。もうすぐ身体はバスケットボールに戻ってしまう。飛びたい。跳ねたい。シュートを決めたい。何回試しても、本能がこのスリーポイントなんだ。
四段「真夜中のドア」
好きな人には絶対に好きと言えないことや、過去には二度と戻れないことは、変えられない設定かも。それでも明日の風はきっと吹くよね。
五段「白い恋人」
 ストラトキャスターは本当に音作りがしやすいし、見た目も可愛くて愛おしい。ギターを始めたころ、白色のギターが欲しかったけれど、なかなか巡り会えなかった。
「君なら目に入れても痛くない」と日々感じさぶらふ。
六段「梅花心中」
青過ぎる空を見ていると、気恥ずかしい気持ちになる。宇宙の中の自分の裸を見ているようだ。その下に咲き誇る小さな梅は凛としていた。
七段「ずっと夏の終わり」
昨夜は初めて福岡で歌った。どこから来たのか訊かれたとき、いつもは生まれた場所を答えているけれど、福岡と言ってみたくなった。
八段「砦の下のピクニック」
東京に帰ってきたけれど、昔から、どこで過ごしていても、遠い国から一時的に泊まりに来ているような感覚がしている。家に居るときだって、早く帰りたくって仕方がないんだ。いつかちゃんと帰れるといい。
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